第四話

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勢い余って彼女の事言ってしまったけど、どうやら居ないらしい。どこかホッとしてる自分が居る。 今は食事中。 さっきから会話は日本語でしてる。亮がわざわざ解りやすくゆっくり喋ってくれるから、特に困らない。 朝食後、亮は後片付け、私は出かける為に着替え中。 学校寄ってそのあと東京観光?するんだから、楽なほうが良いよね? と言うことで、これでいいや。ちょっと緩めのダメージジーンズにロンT、チェックのシャツは腰に巻いて、背中まであるストレートの髪はポニーテールにした。軽く化粧して、リュックを片肩に掛けてリビングに入った。 いつのまにか着替え終わった亮がソファーで寛いでる。ドアの音でこっちを振り向く。が、は?という顔をする。 気持ちは分かるよ。昨日とあんまりにも違うから、びっくりしてるんでしょ? だってしょうがないじゃん。あれは母さんの趣味だもん。向こうを出る時、無理矢理着せられた。初対面の人に失礼の無いようにと。そっちこそ失礼だよ。お見合いでも無いんだし、私の普段着ってそんなに人に見せられ無いものなのか?だから嫌いなんだよ、体面ばっかり気にして、私の事見ようともしない人達だから
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