第四話

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こりゃーまた、驚いた! 片付け終わって、サクッと着替えリビングで待ってると、しばらくして蘭が出てきた。 だが、ナンじゃその格好?………いや別に似合わないわけじゃない、逆に似合いすぎ?ってぐらいちゃんと着こなしてる。じゃ、昨日のお嬢様は何処にいった?あれは幻だったのか?……… ボーイッシュな感じで決めてきた彼女は、どこかあどけない。もしやこれが本来の彼女の姿? 何時までも固まってる俺に 『言いたい事は分かってるから、言わなくて良い。どうせ』 「いや、似合ってる。」 蘭の言葉をさえぎって言ってやった。日本語が理解できなかったのか、キョトンとしてる。もう一回ゆっくり言うと 「あ、うん、ありがとう!」 日本語で返ってきた。頬をうっすらピーク色に染めて その姿に見とれるいだが、ふと時計が目に入って我に返った。そろそろ出かけなきゃ 「行こうか?」 「うん」 後ろに駆け足でついてくる蘭の足音を聞いてると、頬が緩むのが分かる。
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