第二話

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車が走り出した。 初めて見る景色に目を奪われ、窓の外に釘付けになっていると、急に話し掛けられちゃってびっくりした。 『遅くなってごめんね。ちょっと渋滞に巻き込まれちゃって…そうだ!飛行機平気だった? 初めてだよな 』 『は、はい、なんとか……』 吃ってしまった。はずかしい~ 『ククッ、緊張してる? あんまり気使わなくて良いから、これからよろしくね! あ、あとよかったら、タメ口にしない?年も近い事だし』 『はい、ぃゃ、うん……あの、亮は幾つなの?』 『あ、俺?23歳。 蘭って写真で見るより大人ぽいね。確か19歳だよな?』 『それって、老けてるってこと?』 『あ、ぃゃ、その…そうじゃなくて』 ちょっとむくれながら言ってみたら、かなり焦ってる。 『フフ、大丈夫、気にしてないから』 面白かったので、笑いを堪えながら答えてあげた。
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