~序章~

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 扉を開いた瞬間、眼に入る光。 今日も太陽は、明るく輝いていた。 本当に鬱陶しい光だ。 今日は月曜日、今からまた退屈な日々の、一週間が始まる。 もうすぐ、夏が近付く季節、通い慣れてきた学校へ、歩き出す。 学校へは、家から徒歩20分ぐらいの距離にあるので 稀な事がないかぎり、遅れることはない。 カバンの中からケータイを取り出す。ストラップも付いてないシンプルな、ケータイから映し出されるデジタルの文字   【07:35】 学校の授業開始が、8時40分 「ふぅっ…」 口から出た言葉が、ため息になった  今日は少し家を、出るのが早かったなぁと。頭で考えたが、家に居て無駄な時間を過ごすよりは、いいだろうと、考えながら歩いていく。
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