秋にスタート 1978

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仕事も一週間もすれば慣れて来た。 仕事と言っても、金物の卸会社なので上司に指示された処にデリバリーするだけだった。 取扱いは、猫車、スコップ、クワ等の現場での道具だった。 県南がエリアだったので、午前と午後に1回づつ積荷して配達していた。 始業は8時30分で終業は17時30分、いつも朝は8時くらいに家を出ていた。 仕事が終わると、まだ高校3年生の同期の友達の家に遊びに行って帰っていた。 卒業まで、あと5カ月。 早くみんな卒業して、社会人という同じカテゴリーになれば良いと考えていた。 まだ、自分だけがドロップアウトした事に対しての劣等感と蟠りが捨てられないでいた。 自業自得なのにバカな奴である。
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