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菜「なに」
あたしは顔を合わせる事なくそっけない態度で返事する。
純「お前…なんなわけ?」
菜「はあ…?」
いきなり言われた言葉に顔を上げると藤岡純也と目が合った。透き通るビー玉みたいな目に何かを吸いとられる感じになった。
純「俺、お前になんかした?」
再び藤岡純也が私に質問をしてきた。
菜「別に……」
純「じゃあさ、やめてくんない?そーゆーあからさまな避け方とか態度」
菜「なによ!別にあからさまな態度なんて」
純「してんじゃん。普通に分かったし。お前俺の事嫌いだろ?」あたしの中で何かが切れた。菜「………だよ」
純「は?」
菜「嫌いだよっ!大っっ嫌い!!確かにあんたイケメンだしスポーツも勉強もできるけどさっ!あんたの性格ほんと無理!人の事傷つけて楽しい?頭狂ってんじゃないの??」
純「………」
教室の中は一瞬にして静まり返った。
明「…菜々子…?」
私は我にかえり急に体が熱い感覚になった。
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