絶望

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あぁどうしよう。どうしよう。 こんな身なりじゃホームレスと同じじゃないか。 傘がない。金もない。毛もない。 波平は打ちひしがれた。 発狂する寸前、何者かが波平に声をかけた。 「あなたが、波平さんですね?」 誰だ…? 「そうだが…あんたはだれなんだ?」 「私は金持金子。あなたにお金をあげにやってきたのよ」 「ふふふふざけるな。お金をあげるためにきただと?よーしわかった。じゃぁ1000円出してみろ」 「良いわよ」 そう言うと金持金子はコンパクトをとりだして、こう唱えた。 「ヨダネカヨダネカルルルルルーン」
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