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“めいど喫茶らぶ”は地下二階と書かれていたので、波平はスキップで階段を降りていった。
磯野家でスキップしながら階段を降りれるのは波平しかいない。
人1人分の横幅しかないコンクリートむき出しの階段を降りると、まず地下一階についた。
そこは営業している様子はなく、割れた自動ドアの向こうに飲食店の面影が残っているだけだった。
「お前も、俺と同じか。」
波平は、使われなくなった店後が自分のように思えてきて、つい同情してしまった。
「がんばれよ」
波平はそう言い残して、さらに階段を降りていった。後ろ歩きで。
後ろ歩きで階段を降りることができるのは磯野家では波平しかいない。
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