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「ドゥルルンルンドゥルンバ～」
波平の口ずさむ歌が地下に響く。
階段を降りきったところで振り返ると(後ろ歩きで来たから)、
“めいど喫茶らぶ”
の看板が目に入った。
“open”の紙がドアにかけられている。
この扉の向こうには、メイドがいるのか。
いざ入店となると足が動かない。
…………怖い。
母さんを連れてくるべきだった。
初めて入る店は１人じゃ怖い。
でもこんな時間に会社以外の場所にいることがバレたら大変なことになる。
仕方ない。１人で入店することにする。
震える手をドアノブに伸ばす。握る。
回すまでもなく、ドアは簡単に開いた。
カランコロン
「おかえりなさいませご主人様！」
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