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「おかえりなさいませご主人様」
「おっ、おう、た、ただいま...」
…こうでいいのか?ただいまって言う場面だよな?
波平は促されるまま席に着いた。
「ご注文がお決まりになりましたらすぐお申し付けください」
「わ、わかった、です」
あ タラちゃん語を使ってしまった。なんたる羞恥。
メニューを見る。
カレー、カレーうどん、カレーコロッケ、カレーパン、ドライカレー、ハヤシライス、カツカレー、水
ふむ、悪くない品揃えだ。
そうだな、まず水だ。
声をかけるのに緊張してなかなか言い出せない。
「お、おい」
「お決まりでしょうかご主人様」
「あの…水をくれ」
「はいわかりました。では今すぐお持ちいたします」
注文クリア。
「お待たせいたしましたご主人様。お水でございます。」
「ど、どうも」
「こちらお熱くなっておりますので、フーフーいたします」
なに!?フーフーだと!?
「…ふー、ふー…ふー、ふー…ふー」
キンキンに冷えた水は、吹きかける息でただおとなしけ揺れるだけだった。
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