3155人が本棚に入れています
本棚に追加
亜矢は何も言わず、私を見守っていてくれる。
「亜矢、私、産みたい。
修司さんの赤ちゃん、産んでもいいかな?」
「雛子…。
取りあえず、修司さんにも相談しなきゃね。」
私は首を大きく横に振った。
「今、修司さんは離婚の事で手一杯なの。
私が妊娠したと知ったら、焦らせる事になる。
そんなのは、絶対に嫌なの。」
「でも…。」
「私、もし修司さんと一緒になれなくても一人でも産むから。
もう、決めたの。」
「……わかった。
でも雛子、これだけは約束して。
困った時は、私に相談するって。」
「うん、約束する。
ありがとう、亜矢。」
最初のコメントを投稿しよう!