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「お帰りなさい。」
修司さんは無言で部屋に入っていく。
どうしたんだろうと思いながら私も後を追う。
私の目を真剣な眼差しで見つめながら、修司さんは言った。
「雛子、俺に話さなきゃいけないことがあるよな?」
急に私の鼓動が激しくなる。
だめ、隠し通さなきゃ。
「俺は、そんなに頼りにならないか?」
「な、何の事?」
「…さっき、亜矢さんから全部聞いた。」
亜矢が…?
全部って
………妊娠のこと?
さっきのごめんってメールはこのことを謝ってたの?
そういえば、数日前、亜矢から連絡があった時に修司さんが来る日を聞かれたっけ。
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