💍ラスト エピソード

28/29
前へ
/263ページ
次へ
私はもう隠し通せないと覚悟を決めた。 「ごめんなさい。」 「ばか…、雛子が謝ることないだろ?」 そう言って修司さんは優しく抱きしめてくれた。 「謝るのは、俺の方だよ。 雛子が言いづらい環境をつくってしまってた。 待たせてごめんな。 今週中には何とかなりそうなんだ。 もう少しだけ待ってて。」 「ううん、私は大丈夫。 だから、焦らないで。」 「大丈夫じゃない。 子供の為にも1日も早くきちんとしなきゃ。」 「修司さん…。 ありがとう。」 「もう、一人で抱え込むなよ? ちゃんと俺に何でも話すって約束して。」 「うん。」 「三人で幸せになろうな。」 私は嬉しくて、修司さんの胸の中でそっと涙を流した。
/263ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3155人が本棚に入れています
本棚に追加