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私はもう隠し通せないと覚悟を決めた。
「ごめんなさい。」
「ばか…、雛子が謝ることないだろ?」
そう言って修司さんは優しく抱きしめてくれた。
「謝るのは、俺の方だよ。
雛子が言いづらい環境をつくってしまってた。
待たせてごめんな。
今週中には何とかなりそうなんだ。
もう少しだけ待ってて。」
「ううん、私は大丈夫。
だから、焦らないで。」
「大丈夫じゃない。
子供の為にも1日も早くきちんとしなきゃ。」
「修司さん…。
ありがとう。」
「もう、一人で抱え込むなよ?
ちゃんと俺に何でも話すって約束して。」
「うん。」
「三人で幸せになろうな。」
私は嬉しくて、修司さんの胸の中でそっと涙を流した。
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