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とても広い草原の中にいつも独りで泣いているうさぎがいた。
悲しい訳でもなく、怖い訳でもないのに泣き続けているのはただ寂しかったそれだけ。
遠くから聞こえてくる動物たちの笑い声はけしてうさぎに近付くことはない。
うさぎもまた近付こうとはしなかった。
たまには、うさぎの上を鳥が飛んでいくこともある。
近くを他の動物が通っていくことだってある。
それでもうさぎは一人きりだった。
同じ仲間が遊びに誘いにきたことはあっても逃げていた。
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