カゴメ
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「…………。」 少女は少し黙った後、また籠目を数えだす。 「籠目がひとーつ、籠目がふたーつ。」 知らない間に門番が若い少年に変わっている。 『…ここから出してあげる。一緒に逃げよう?』 少年はニッコリ笑う。 「本当?」 『そろそろ夜明けだ…逃げるよ。』 少年は籠を突き破る。 『行こう♪』 少年と少女が走り出す。
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