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携帯を取り出す(マキオ先輩だ…) 「はいッ」「おい!カヲル~テメー今何やってんだ?ちと足んなってくれや!」 「スイマセンッ今日は須藤サンの所のバイトなんすょッ」 「チッ使えねぇ奴だな!…プップー…」(切られた…でも先輩に面と向かってムカつくなんて言えねぇだろ?)中途半端な意思の持ち主の俺。 信号が青になり国道を突っ切り県道を駅の方へ向かう、この街は見上げる程のビル群もないし見渡す限りの緑もない俺と同じで中途半端な街。 あるのは産業廃棄物を垂れ流す工業団地と駅の一本裏にある県内では知れた風俗街、俺のバイト先はそこにあるんだ。
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