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「仕方ないじゃん、眠かったんだもん!」 私は頬を膨らます。 「だからって、あれはやばいって!何かそんなに驚く夢でも見た訳?!」 「…っ、そんなんじゃないって!それに昨日夜遅くまで突き合わせてたのは誰よっ。」 このまま話してたら図星を指されそうで少し焦る。 「俺、オレ!!まあ、いつものことじゃん♪」 こいつ開き直ってやがるよ。 そんな優介を無視してふと窓の外に目をやると、木に小鳥がとまっていた。 外からあたたかい春風がやってきて教室のカーテンを柔らかくゆらした。 夢の相手、誰だったんだろう。  
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