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…ピピ――プッ… めずらしく目覚ましが鳴る前に起きていた。 いつもならこんなことありえない位なのに。 おまけに外は今にも泣き出してしまいそうな曇り空。 今日は何か不吉なことが起こるんじゃないかな…。 「麗奈ー、起きろー!!って起きてるし。」 「あ、おはよ。」 「お、おう。おはよう。麗奈が起きてると調子狂うし!んじゃ、また後でな。」 そう言って優介は戻っていった。 そりゃ私自身だって調子狂うよ。 7時50分。 待ち合わせの時間になり外に出る。 「おし、ピッタリだな。いくぞ。」 私はいつものように優介の後ろに乗った。 すべてはいつも通り。 違うのは私のくもっている心だけだった。  
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