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――――ピピピピ… 毎朝6時、ケータイのアラームがうるさく鳴って朝の訪れを知らせようとする。 そんなアラームの音にベットの中で顔をしかめているのは、私木下麗奈。 一応高校一年生。 そんな私は低血圧だからか、朝が大の苦手なのです。 …ドンドンドン、ドン! さすがの私も、この大きな音に目を覚ます。 まだ眠たい目をこすりながら音のする方へ向かう。 「おはよー!今日もまだ寝てたのかよ。」 「うるさいっ!!こんなに強く叩いたらガラス割れちゃうってば。」 音の正体はこれ。 「毎日起こしてやってんだから感謝しろって。」 「わかった。どうもありがとうございます~。」 「雑だなー。素直に言えばいいものの…」 さっきから言いたい放題ブチブチいってるこの人!! こいつは私の幼なじみの矢神優介。 家が隣でおまけに部屋もすぐ隣。 だから毎朝起こしてもらってるって訳。  
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