最後の日と始まり

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「霊札……呪詛?」 正樹の言葉に自分の理解不能な言葉が含まれていて啓太は首を傾げて不思議がった。 「啓太君にはちょっと難しいかな?」 「当たりまえだろ!」 啓太はクラスで頭の悪い方だったため、今回のように学級委員長だった美紀によく勉強を教わっていた。 「それで、その霊札呪詛って言うのは何なんだ」 「霊札で人を呪う技術の一種よ」 「ここに居るクラスメイト全員が呪われているんだ」 「じゃあ、修が死んだのはその呪いのせいかよ」 正樹の言葉に啓太は激しく動揺し、声を荒げた。 「そうなるな」   「なんだよそれ、呪いを止める方法とか無いのかよ!」 呪い。そんな物の為に親友が突然死んだ。それは、啓太の怒りを爆発させるのに十分な理由となった。 「……あるよ」 啓太の言葉に美紀が答えた。美紀が答えた言葉は啓太にとって一筋の光明だったが、既に呪いを止める方法を知っていたクラスメイト達には絶望でしかなかった。 「止める方法があるなら、何で呪いを止めないんだよ?」 そう言い、呪いを止める方法があるにも関わらず、それを実践していないクラスメイトに啓太は苛立ちを感じた。
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