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「痛ってー!」
啓太はそう叫び、飛び起きた。すると、最初に視界に入って来たのは、平行線がどこまでも続く草原だった。
「はぁ?」
啓太はその光景に首を傾げて、声を上げ驚いた。
確かに自分はあの爆発で、死んだ筈だったが、そんな事を考えている内に最初に啓太を襲った痛みがいつの間にか消えていた。
「何処だ、ここ?」
そう言って啓太は辺りを見回した。啓太が後ろを見ると、そこには大きな建物が建っていた。
「…………」
啓太は無言のまま立ち上がり、建物の方へと歩き出した。建物に近くなればなる程建物がより大きく見え、建物のすぐ傍に来ると既に常識外れた大きさになっていた。
正面には大きな扉があり、その扉の少し離れた場所に人が入る普通の扉があった。その扉には人の行列が出来ていた。
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