最後の日と始まり

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二人は小学生の頃からの知り合いで、何をするにも二人は常に一緒だった。そんな、兄弟同然のような存在の親友がいきなり死ぬと言われれば、誰でも混乱し動揺するだろう。 正樹は啓太と修介の仲を知っていてわざとその事を話した。啓太が絶対に怒るのを知っていて。   「正樹、出鱈目な事言うんじゃねぇ! 修に謝れよ」   啓太の怒りの口調と発する熱に正樹は少し後退りするが、すぐに弱い自分を体の中に押し込み啓太の言葉を否定し、自らの言葉を肯定した。   「修介が死ぬのは事実だし、謝るつもりもない」   「正樹、お前っ!!」   正樹の言葉に啓太の怒りが爆発した。啓太は正樹の胸元を持ち上げ、怒りの言葉をぶつける。   「ふざけるなよ! 人が死ぬなんて簡単に言うじゃねぇ」   こんな状況にも関わらず、正樹は冷めた表情のまま啓太に反論する。   「別にいいだろ。遅かれ早かれ、クラスの全員はどうせ死ぬんだ。この際、誰が死のうが関係ない」   クラスメイト全員の死を正樹はなんの躊躇も無く、表情一つ変えずに口走った。正樹のその言葉は、啓太の怒りの火に油を注ぐような物だった。 案の定、啓太の怒りの火は炎となった。
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