15人が本棚に入れています
本棚に追加
side:Byakuran
「何、泣いてんのさ」
嗚咽が聞こえたからベルの牢へ行ってみたら、泣きながら眠っていた。
どんなに痛め付けても、苦しめても、泣かない癖に……
少しムカついたから、鎖で首を絞める。
手で絞めるより苦しいだろうしね。
「…がっ……っあ…」
あ、もう目が覚めちゃったんだ。つまんない。
とりあえず首を絞めてた鎖をとってやり、
「おはよう、ベル」
と笑顔で声をかけてやる。
「びゃく…ら……」
「せっかく来てあげたのに寝てるんだもん。ちょっとイラッとした」
そう言ってベルを抱きしめてやる。
「……ごめん…」
ベルが申し訳なさそうに言う。
でも、抱きしめてもらえたのが嬉しいのか抱きしめ返し、顔を埋めて甘えるような行動をとる。
だけど、昔ならともかく今の僕が意図も無しにベルを抱きしめる訳がなくて。
「謝らなくていいよ、」
ベルの服からナイフを取り出す(リングや武器は取り上げてないしね)。
そして、
「今からお仕置きするから」
ナイフの、刃とは逆の場所で、ベルの背中の皮膚を、剥ぐ。
最初のコメントを投稿しよう!