-春-

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キーンコーン・・ 「はぁ~。間に合って良かったぁ。」 「んな、のん気なこといってるけど、こいでたこっちは大変だったんだからなぁ~。」 「はいはい、お疲れ様(笑)  明日からはたぶん早く起きまーす。」 「はーるー(苦笑)」 朝から拓也は相当疲れた様だった。 HRが終わって先生が来るまでの休み時間に 「ねぇ、春奈。」 「んー、何ー?」 「柳君と付き合ってるの?」 そう直球に聞いてきたのは 隣の席の松下 紗智だった。 「えっ、なんで!?  そんなわけないじゃん。」 「なんではこっちでしょ(汗)  朝から一緒に学校来てるし」 紗智がそう思うのも、無理がない。 春奈は入学してからここ数日拓也と一緒にいることが多かった。 「やだなぁ~、ただの幼なじみだよ。」 春奈がケロッと言ってしまったので 紗智は拓也が可哀そうに思えた。 「あっそう(汗)  (柳君無念・・)」
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