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雪華とレイヴンが、外に出た時はもう日も陰り始めていた。
「…」
雪華もレイヴンも回葉コーポレーションを出た瞬間、目の前の人物とは無関係を装いたかった。
「雪華ぁあああぁぁっ!」
「レェイヴゥゥゥン!」
二人は夕日に向かって叫んでいた。
「…沙希」
「レイン」
『うるさい』
雪華とレイヴンに言われ、沙希とレインは謝った。
「とりあえず、そろそろ帰ろうか」
雪華が沙希の手を握る。
「う、うん♪」
「私たちも帰るぞ」
レイヴンはレインの服を掴む
「可愛いじゃないぃ」
レインの鼻からは紅い液体が滴っていた。
「レイヴン…」
雪華の声に、レイヴンが振り返る。
「また…今度…一緒に歌おう?」
雪華に言われ、レイヴンは少し恥ずかしそうにしながらも。
「あぁ」
笑って返事を返した。
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