とある英雄の幸薄き話し

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ヘラクレスは必死に、「無い」知恵を振りしぼった 「俺は英雄だよな?」 その返答にはYESだ 「俺って強いんだよな?」 YESだ 「……」 ヘラクレスは無言で両手両膝を地面についた その時、物音が響く、子猫が、鳴いていた 「ね、猫か」 しかし、その猫に近づく影 「なっ!」 ヘラクレスは驚愕した、その猫に近づくのは、人と同じような姿をした、虫 「さては!魔物の類!うおおおぉぉぉ!」 ヘラクレスは叫ぶ、すると筋肉が膨張し、上半身のスーツが弾け飛んだ 「海王拳、3倍だぁぁぁ!」 説明しよう!ヘラクレスはオリュンポスの神々の力を借りて、PUすることが出来るのである!!そして、海王拳とは海の神、ポセイドンの力だ! 「うおおおぉ!!」 ヘラクレスは渾身の力を込めて、その虫に向かって走るが、虫が走って、跳んだ 「なにっ!」 ヘラクレスの顔面に、無視の両足がめり込む、そのフォーム、まさに「ドロップキック」!! 「まそっぷうぅああぁぁぁ!!」 ヘラクレスは地面に倒れた、無論、虫は華麗に着地 「うおおおおぉ!顔が!俺の鼻が!うわっ、鼻血出てる!チキショー!」 ヘラクレスは自棄になって叫びまくる 「なんで俺がこんな目にあわなきゃなんないんだよ!そもそもアレだろ!?俺って英雄だろ?なんだこの扱い!」 とりあえず、ヘラクレスは叫びまくる 「そもそもアノ男に負けたせいだろ、そこからだよ、俺の負けパターンは、てか俺の服、上半身吹き飛んだじゃないか、金なんて持ってきてないぞ」 ヘラクレスがポケットを漁る 「ん?」 ポケットの中に入っていたものを取り出した 「うわっ!ちくわしか持ってねぇ!」 ヘラクレスは、ちくわを地面に投げ捨てた 「だからなんじゃい!!」 ヘラクレスは再び、両手両足を地面につけて落ち込む 「なんだよ!なんだよ!俺どうやって帰るんだよ!」 その落ち込んでいるヘラクレスの肩を、先ほどの虫がポンポン、と叩いた
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