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「あぁ~、なるほどね。俺もキャーキャー叫ぶ女は嫌いだから何となく分かるわ」
俺は納得してそう言った。
「お前もか。あっ、そういえばまだお前のneamまだ聞いてなかったな。何て言うんだ?」
「俺か?俺は波流谷藜ってんだ。アンタラ、見たところ大学生みたいだが…」
「ああ。政宗様が急にカフェで働きたいと仰ってから高校の時の仲間を寄せ集めで働いている」
と伊達さんが言う前に猿飛さんと同じく厨房から顔を出したオールバックの片倉小十郎─片倉さんは不意にそう言った。
「ちょっ、小十郎!?Σわざわざ んなことまで話さなくっても」
「別にいいんじゃねぇの?減るもんじゃないし」
その様子を見ていた左に眼帯をした長曽我部元親(長曽我部さん)が伊達さんに向かってニカッと笑って言った。
長曽我部さんの言葉に諦めたのか此方に振り向いた。
その顔は少し恥ずかしそうに見えて頬が薄く赤かった。
「まぁ、いいや。んじゃま 此方に来て座れよ」
伊達さんが不貞腐れたようにそう言うと何だか微笑ましくて小さく笑ってしまった。
「何だよ//何笑ってんだよ///」
「いや…、何でもないよ。じゃあ座らせてもらうな」
俺はまだ小さな笑みを浮かべたまま、そう言って椅子に座った。
と、俺が座った瞬間いきなり厨房が騒がしくなった。
「何やってんの!?旦那!!摘まみ食いはあれほど駄目だって言ったでしょうがぁ」
「佐助ぇ~、そんな事を言われても某 腹が減って我慢できないでござるよぉ~」
「ハァー…、全く旦那って人は…」
どうやら光景からして赤い鉢巻きをした真田幸村─真田さんが猿飛さんの作ったケーキを摘まみ食いしたご様子なようだ。
しかも、あっちの方でも何やら揉めているご様子で…。
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