第1章 カフェ

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「じゃあ後で話そうぜ。俺、機械弄りする仲間 前々から欲しかったんだ」 長曽我部さんはそう言ってきてニコッと笑った。 「ああ、いいぜ」 俺もその笑顔に笑顔で返した。 と俺は笑っていると一人、変わった店員が視界に入った。 「ねぇ、えっと風魔さん。風魔さんは喋らないんですか?」 俺がそう言ってその場を立ち、近くの所を掃除していた風魔小太郎─風魔さんに近付くと 「ああ、そいつはただのアルバイトなだけだ。何か訳ありで口封じをさせられているとかがどううとかで…」 俺がそう聞くと風魔さんが答える代わりに伊達さんが口を開いた。 「ふ~ん…、でも此処の店員には変わりないんだろ?だったらアンタも此方に来てなんか喋らね?」 「いや、だから話せねって」 伊達さんが俺の言葉にそう言ってきた。 「要は口じゃなきゃいいって事だろ?」 俺はそう言ってズボンのポケットからメモ帳とペンを出した。それを見た伊達さんは少し驚いた様子で言ってきた。 「お前、どんだけ物持ち歩いてんだよ」 「ん?どんだけって…こんなけだけど?」 俺はそう言ってメモ帳とペンをテーブルの上に置いた後、羽織る服の中とポケットの中の物を全部出した。 因みに俺が出した物は財布、携帯と此処までは普通だが俺はちと、変わった物を持ち歩くのが好きでねぇ。 「これ、お前ッ!?予備品とか俺の見たことねぇーような機械とかどんだけ物、持ち歩いてんだよ!!?」 「まぁ、細かいことは気にするな」 長曽我部さんが驚きを隠せ切れないままそう言った。でも目だけはキラキラと輝いていたのは言うまでもない。 俺は長曽我部さんを見て、ニコリと笑った。 「なぁなぁ…、これ 何だよ?」 「ん?ああ…それ。持ってみると分かるよ」 俺がそう言うと、話し掛けてきた前田さんはそれを片手で持った…というより持とうとして持ちきれなくなって両手を使って持った、の方が正しいかもしれない。 .
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