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「あっ、そうそう!!これ、盗まれた人に渡しといてくれる?」
「えっ?」
俺が持っていたバックを渡すと少し予想外の言葉だったのか左に眼帯をした男が突拍子もない声を漏らす。
「what?店に並んでたんだろ?だったら自分で渡せばいいんじゃねぇのか?」
「んー…、まぁ別にカフェに行きたかった訳じゃねぇし…」
「なんじゃそりゃΣ」
俺が苦笑した笑顔を向けると右に眼帯をした男は手に持っていたバックを投げる動作をした。
が、左に眼帯をした男に止められた。
「それに疲れた。だから帰る」
「いや、おいっちょっ待て!?じゃあ何でstand in a Iineしてたんだよ!?」
まだ何かあるのと言いたげにその二人を見た。
「ん?あっ、ああ!それは女共がキャーキャー、イカソーメンだのイカルメントだの煩いからどんな顔の奴か拝めに行こうと思っただけだ」
俺はそう言い切った後で何処か違うと感じると訂正をした。
「あっ、違った!イカソーメンとかじゃなくてイケメンな。俺としたことがメンメンばっか言ってたら肝心なとこ間違えてたわ…」
そう言った俺を軽く二人は笑うと右に眼帯をした男が話し出した。
「まぁ、確かに女共しかvisitしてこねぇーけどよ。この騒ぎを治めて貰っておいて何も礼なしで帰すのもオーナーとしてカフェの名が廃るんだよな。だから…」
話の途中でそれを聞いた左に眼帯をした男が小さく小声で耳打ちをした。
(政宗ぇ~、それ言いたい事は分かるけど何か使い方間違ってないか?)
(あっ…。まぁ、細かいことは気にすんな)
(いやいや、気にするだろ フツー。)
クスッ
と小さく二人が言い合っているのを見ていた俺は笑いだす。
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