自分の人生を変えたもの…。

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僕の人生を変えたもの…。 それは人ではない。 それは馬だった…。 普通の人には馴染みの少ない動物である。 その動物がなぜ僕の人生を変えたのか…? 昔の自分は自己主張の出来ない、 イジメられっ子だった…。 そんな時に僕は初めて馬に出会った。 その馬は僕の方を見て「ヒヒーン」と鳴き声をあげた。 僕はおどけて、 しりもちをついて泣きじゃくっていた。 そんな僕の隣にその馬はじっとして、 僕が帰るまで決して離れようとはしなかった。 最初は怖くて怖くてたまらなかったのに、 いつの間にか僕はその馬を友達…。 イヤ…。 親友という認識に変わっていた。 それからも暇があるとその馬に会いに行き、 一緒に隣にいてもらった…。 その時間が僕の一番落ち着ける時間であった…。 僕の初めての親友が出来た。 僕はホントに嬉しくて自然と涙が瞼から落ちてきた。 それからしばらくたった後に僕は乗馬を始めた。 最初は親にも内緒で自分のお小遣いを貯めて行くようにしていた。しかし…親にバレて、 いきさつを話すと…。 「危ないから辞めて欲しい…。」 聞きたくない言葉が僕の胸を締めつけた…。 しかし僕はその親を振りきり続けることを決めた。 そして転機が現れたのは、 2年後… 僕は初めての試合に抜擢された。 それも練習試合ではなく、 日本で最高クラスの大会…全国大会…。 自分でもなぜ抜擢されたのかわからなかった…。 しかし、 選ばれた以上は自分の力をフルに出さなくてはいけない…。 期待と不安が僕を締めつける。
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