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「ねぇ…シャワー浴びてきてもいい?」
「必要ねえよ」
ああ、必要ねえ。
俺は有無を言わせず、エミリの頭を引き寄せて半ば強引に唇を塞いだ。
優しいキスじゃない。
全てをこそげ取っていくような淫靡で下品なキス。
エミリが、んっと甘い吐息を漏らす。
完全にとろけた目をしていた。
頃合いだ。
俺はエミリの豊満な膨らみに手をかけた。
唇は繋がったままに。
一一一
一一一一一一
一一一一一一一一一
軋むスプリング。
つけっぱなしのテレビには真面目そうなキャスターがシビアな顔をして若者の自殺者数が増加していることを淡々と喋り続けていた。
豚みたいに肥えたコメンテーターが、知ったような口で愚かだ!愚かだ!と連呼している。
馬鹿言うなよ。
こんな世の中に生きてる価値があるのかよ。
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