雨 

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エミリの一際高い嬌声が響き渡った。 下から見てるとよくわかる。 こいつすげえエロい顔してるよ。 はは…馬鹿みてえ。 必死で腰振って。 滑稽なこと極まりねぇな。 ああ もうイキそうだ。 情けねぇな。 こんな女でイくなんて。 しかたねえよな、あったかいしさ、こうでもしねえとやってらんねえよな。 俺はエミリの中に精を吐き出した。 同時にエミリもケモノのように咆哮して、ぐったりと覆いかぶさってきた。 エミリの上がった息が耳元にかかる。 生暖かくて不快な気分になった。 けだるい雰囲気が居心地が悪い。 普通の人間ならこのけだるさを心地よいと感じるらしい。 人との感性がズレまくってるのかも、俺。 下らないニュースはすでに終わって、子供向けのアニメが放送されていた。 絵本が原作のそのアニメは、全身がパンで出来ていた。
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