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[アイツ]によって無理矢理起こされ、イライラする自分を押さえ付けた後、傍に繋いである携帯を確認、そしてそれを持って階段を降りる。
「今日はメールが3通……。メルマガにメルマガ。後はエルアークか……」
メールを確認し、携帯を閉じる。
階段を降りて左側には玄関があり、右側にはリビングへと繋がる扉があった。
ちなみに直進したら風呂場がある。
「…………」
俺はほぼ無意識に左側の玄関に目を向けた。
扉の取っ手に引っ掛かった紐が、外に向かって伸びている。
扉は閉まってはいるが、ギリギリ滑り込んだ紐によって完全には閉まってはいなかった。
「[アイツ]は今日も外か……」
独り言を呟き、溜息を吐いた。
玄関の扉から視線を外し、リビングへと向かう。
「今日からまた学校……。欝だ……」
そう言ってまた俺は大きな溜息を吐いた。
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