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クラス発表当日
校門の前に停車する一台の白いセダン。
「おはようございます、西村先生、あそこに車停めておきますね」
私は窓を開け、坂道の隅を指さす。
「貴様は遅刻数分前に自家用車通学とは何を考えているんだ」
封筒を受け取るや否や窓を閉めて邪魔になりそうにない形で愛車を駐車しFクラスに重い足取りで向かう。
Fクラスの設備は正直開いた口が塞がらないレベル。
ガタガタに歪んだドア、しかもドアはコロが完全にすり減ってるよ……
「遅れました」
静かに告げ、席に向かうが、
『いいよいいよ、謝罪なんか!』
男どもが一斉に口を揃える。
やっぱり“バカばっか”ね。このクラス。
右手視界の隅でガタガタとドアが嫌な音をたて開く。
「あの、遅れて、すいま、せん……」
そこにやって来た人物に私は目を疑った。
「えぇっと……去年Cクラスにいた姫路さんだっけ?」
無意識のうちに私は疑問を口にする。
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