第1章~打ち抜く…止めてみろ!~

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晦日「こちら晦日、ミッションコンプリート。これより帰艦する。」 可憐「……………」 俺はたった今このような結論に着いた。 この人普通じゃないや。 晦日「そうだ可憐ちゃん。ついでに家まで送ってあげるよ。どっち?」 可憐「そこの道を右に曲がってまっすぐ行けば着きます。」 晦日「右ってどっち?」 可憐「……………。」 もう一つ新発見。 この人馬鹿だ。 可憐「はぁ……ってちょっ……晦日さん!?こっちじゃありません!逆です逆!!」 晦日「えっ?右ってこっちじゃなかったっけ?」 可憐「そっちは左です」 晦日「あはは、ごめんねっ♪」 この無駄な遠回りのおかげで、少し遅れた。まあ、歩くよりははるかに早かった為、そこは問うまい。 晦日「ここが可憐ちゃんの家ね。立派じゃない。」 可憐「いえいえ、そんな大層なものではありません。」 晦日「そう?でも、他の家よりは大きいわね。」 可憐「お父さんが大工でして、廃材で増築しているんですよぅ」 晦日「リサイクルね!素晴らしい事だわ!…………あら?もうこんな時間、そろそろ帰らなきゃ、じゃあね!また明日!」 そう言って晦日さんは沈みかけている夕日に向かって走り出した。 可憐「……やれやれ」
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