第一章 出会い    幸せの予感

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『本当に?ありがとう💕カッコイイ人にそんな事言われると照れちゃうよっ❤』 と私は裕也の腕に腕を絡ませ甘える仕草をした。 お店での関係。 キャバ嬢歴の浅い私は『客は客』『お金のため』 と今まで自ら一定の距離を保っていたのにも関わらず 数時間の短い『お店』の中で私は裕也に確実に惹かれていた。 そして私と裕也は連絡先を交換し閉店時間と共に帰ってゆく裕也を見送った。 私はいつもの『お客さんへのお礼メール』を送った。 いつも、 と、違うのは裕也にだけ感情の込めたメールを送った事。 『今日ゎ本当に楽しかったょ🎵会えて嬉しい✨またお店ぢゃなくても会いたぃ❤』 出勤後にメールをするのは意外と疲れる。深夜3時を過ぎた時間に相手はメールを受けとって返信する気になるのか。 だから私は翌日の昼間にメールをする。 その方が裕也から返信が返って来そうだったから…。 そうメールを送ると数分後に裕也からのメールが来た。 楽しかった。との内容だったけれど私が予想して望んでいた内容ではなかった。 キャバクラがあんまり好きじゃない、外では会えないんでしょう? そんな内容のメールに私はめげずに そんな事ない。本当に外で会いたいと思ったから伝えた。予定なら合わせるから遊ぼう。 と言う内容のメールに裕也も納得したのか 私達は初のデートをする事になった。 待ち合わせは横浜。何をするとか目的も決めずに誘ってしまい 少し早めに着いた私は待ってる間色々と考えていたが、高校卒業と共にデートなんてしていなくて、ギリギリでも10代の私がエスコート出来るのか。相手は24歳。経験も多いはず…。 そんな不安をよそに裕也は『お店』で見せたスーツ姿にクールで大人の男の印象とは違い明るい少年の様な風貌で現れた。 元、美容師の裕也は原宿系のカジュアルなファッションに182センチの長身。思ったより童顔だったがその笑顔は私を安心させた。 そして長身は162センチの私にも高く今までの彼氏の中でも一番高かった。 『久しぶり🎵まだ時間早いケド待った?』 そんな優しい笑顔の裕也に安心しきって 『早く来たの🎵印象違うから驚いたよっ✨』 と『お店の可愛く明るいのあちゃん』のキャラで話し、お店でそうしたように腕を絡ませた。 『のあちゃんはキャバ嬢っぽいね💧どこ行くの?』
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