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「クロネコく~んごはんだよ~。」
そんな声が病院の庭から聞こえると、俺は急いで少女の車椅子の下に走りよっていく。
「おっ!今日も来てくれたんだね。」
そういうと少女はいつも嬉しそうに声を弾ませながら美味い飯を置いてくれる。
たまに、じーっと期待をこめた眼をしながら、そ~っと手を伸ばして来るが俺はいつものように、その手をひょいとかわす。
「あ~、まだダメなの~?」
と、少女もいつものように悔しそうな……だが楽しそうな顔をしていた。
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