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そんな事を考えていると少女の瞳から、す~っと水のようなものが流れた気がした。
俺は何故かその水がとても嫌で少女の膝にひらりと乗り少女に近付いて、その水をそっと舐めてやった。
「わわっ!?クロネコ君?慰めてくれてるの?」
「ニャー。」
「…君は優しいね、ありがとう。」
少女は笑ってくれたが俺にはこんな事くらいしかできない。
何故だかは、わからない…わからないが、それが…自分の無力さがひどく悔しかった…。
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