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「そうか?そう言ってくれると助かるよ。」
兄はそう言って近くの椅子に腰かけ持っていた紙袋から何かを取り出した。
「ほら、お土産だ。」
兄は少女に紙袋から出した黒いネコのぬいぐるみを渡した。
……少し俺に似てる気がするな。
「ゎぁ………ありがとう、お兄ちゃん。」
さっき鏡とにらめっこしてた時とは比べモノにならないくらいのとびきりの笑顔で少女は兄に笑いかけた。
「そんなに喜んでくれるなんて俺も嬉しいよ。」
兄も少女を見ながら笑った。
「そうそう昨日、学校でな………」
そうして兄は色々な話を始めた。
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