10/11
前へ
/150ページ
次へ
「それじゃあ、そろそろ帰りますね。」 窓の外から見える景色は、いつの間にか薄暗くなっていた。 「あ、ごめんね?こんな時間まで話しこんじゃって。」 「いえいえ、楽しかったですよ。」 女の子は本当に楽しそうにしていたな。 「また、来てくれるかな?」 少女は上目使いで女の子に問掛けたが 「もちろんですよ♪また来ますね。」 女の子は満面の笑みで答えた。 「では、今日はこれで失礼しますね。」 女の子は一礼すると部屋から出ていった。 「いい娘だね。」 そうだな。 「学校の話し、たくさん聞けたね。」 良かったな。 「私も友達がたくさん欲しいな…。」 少女は遠い目をして話した。 何を言ってるんだ? 「…ぇ?」  
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9896人が本棚に入れています
本棚に追加