彼が彼女で、彼女が彼で。

再会のために

通りすぎる女性が、チラチラて見て行く…。

さやかがカッコイいからだ。

『ごめんね…。待った？
支度するのに、迷っちゃって…。スーツ探しちゃったのぉ…!』

『!…ち、ちょっとさや…!?』

「はっ！」
と口を塞いだ。

近くにいた女性が、訝しくみた。

『ヤダ…』

さやかはよう子の腕を掴んでちょっと離れた。

『ん～っ、びっくりした。ごめんねぇ…』