プロローグ

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目を開くと自分の体に繋がれた鎖が見えた。頭も異常に重い。そのうえ周りが悲鳴やら喚き声をあげているせいで、頭に響く。 「何なんだよ…」 そう毒づくといきなり髪の毛を鷲掴みされた。頭皮が半端なく痛い。若禿になったらどうしてくれる気だろうか。このオッサン。 「起きたー?その子」 言ったのはオッサンではなく、俺くらいの歳の奴。多分、15かそのくらいだ。そいつはオッサンに代わって顎をクイっと軽く持ち上げた。
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