僕の知らない君

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「なぁ…。」 「どうしたの?」 いつもと違う声。 ほんのちょっとの差。 よく聞かないと分からない。 でも長い間一緒に過ごしてきたから分かる。 どうしたのかな… 「ごめん…。」 もう終わりにしよう。 その言葉は私の心に深く突き刺さった。 「え…?」 「ごめん。勝手で…。別れてほしい」 「そっ…‥か」 貴方の悲しそうな声を聞いて本気なんだとわかる。 それに答える私の声は頭が追いついてないせいかあまりにも素っ気ない。 泣きそうになる。 でも泣いてはいけない。 .
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