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「ねぇ…。」
泣かないって決めているのに…。
今にも泣きそうな声が私の喉から零れていく。
「なんだ？」
低く、優しい声色。
できればずっと聞いていたかっ
た。
でも、それも今日で叶わなくなる。
「…ありがとう。相手のコ幸せにしてあげてよ？」
離れていく貴方に精一杯の笑顔を…
「あぁ…」
申し訳なさそうな表情をしてから貴方は家を出ていった。
途端、こみ上げてくる嗚咽。
「ﾋｸッ…ッ…ふっ」
ごめんなさい。私はこれからも貴方の事が好きなままです。
End...
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