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ジールが泣いているとアリアは話しかけてきた
「やっぱりおじちゃん…
こくおうさまのおねいちゃんのおともだちだったんだね
おねいちゃんにないしょっていわれたけどね、おねいちゃんのおともだちならいいよね
おねいちゃんね…きのうきたの」
「そうなのか…」
「うん、あのね…わたしのおめめにね、なにかくれたの」
ジールはそれを聞き驚いた
「…!?ま、まさか…(あの目を…!?)き、君…ちょっとここで待っていなさい」
ジールはアリアを倉庫内に待たせ他の五人の警備兵を集合させた
「エミー国王の遺体を発見した」
「なっ…!王女が死んでいた!?」
「バカな…!」
皆愕然とした
ジールは涙をこらえ、皆を怒鳴った
「えぇい!こんな時に何をうなだれている!
早く国王の遺体を城に運ぶのだ!!」
五人の警備兵も涙をこらえ、いつも通り
『はっ!!』と気丈に振る舞って遺体の搬送に向かった
そして、ジールは一人アリアのところに向かい、アリアに後々城に来るよう促した
ーその翌日ー
アリアは母親と共に城に来た
ジールは母親だけ外に出し、アリアを国王室へ呼んだ
目線を合わせ話し出すジール
「よく来たね、これからおじちゃんと少しお話しをしようね」
「うん!」
アリアは元気に返事をする
「いい子だ… そうだな…まず、君の“目”についてだ」
「おめめ?」
アリアは目を指差す
「そう、おめめだ。君の目は…(分からない…率直に言うべきか言わぬべきか…ここで率直に言ったらこの子は人格が変わってしまうかも知れない…しかし、言わなくては犠牲が出る可能性も…)少し不思議な力を持ってしまったんだ。」
「ふしぎなちからー?」
「そう、不思議な力だ。今はまだ何も解明されてないからどうしようもないんだ…
だからアリア、約束するんだ。
人生の中では不可能に等しいけど、なるべく人を憎んだり、[居なくなったらいい]なんて思っちゃいけないよ?」
「むずかしいよぅ…けど、わかったー」
「よし、いい子だ。もうお話しは終わり、帰っていいよ」
ジールはアリアを口頭だけで注意し、帰らせた。
こうして…“今は”全て終結した。
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