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第七話:ー監視ー:
終結の翌日、エミーの死は緊急式典によりジールから全国民に告げられ、密葬された
式典中、国民の間では
「エミー・キルラは死んでなどおらず逃げ出した」
など
「エミー・キルラはこの国に飽きた」
など様々な噂をされたがジールが激怒し、事実通り殉職としてそれら全てを完全否定しその場を収めた
そして、新しい国王は今後再び選挙に決められる
式典終了後、全国民が各級に戻った
そんな中、城内ではある動きがあった
「ここに全兵を集めてくれ」
ジールの命令が下り、各階に配置されていた全兵が集まった
「全兵集まったか…それでは話す
エミー王女が死亡し、これからまた選挙がある
新たな王が決まるまで、何があるか分からない
皆、気を引き締めて警備に当たれ」
『はっ!!』
「それから…お前達警備兵から三人選抜する」
「そ、それは一体何故!?」
「何か特殊任務ですか?」
警備兵達から質問が出る
「いや…違うが、特殊と言えば特殊だ。
三人にはアリアという少女の護衛と監視をしてもらう。」
「な、それは一体どういう!?」
「その少女とは何者ですか!?」
また新たに複数の質問が出た
「それはお前達には関係ない、任務だ」
そう言い残しジールは何も答えなかった
この件でジールに関する噂も複数出たが、特に気にすることもなかった。
そして、警備兵の中から人格、人間性など厳しい審査を重ね
[レビル]
[ジェーン]
[ムカラ]
という三人の男が選抜されこの翌日よりアリアの傍に配置された
この日から今後四年程は…戦争も何も起こらず平和に過ぎた…
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