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下田「な、なんだと⁉此処は潤林安だぞ、流魂街で一番治安の良い街なんだぞっ⁉」
「でも、現れたんだ❗しかも、一匹じゃなくて、大群で現れたんだ。しかも、そのうちのバカデケエのが、こっちに来てる‼と、とにかく逃げろ」
そう言って、逃げ出した。
下田「シオン、宮野さん逃げるぞ‼」
宮野「そ、そうさね」
シオン「うん‼」
三人は家を慌てて出た。
家の外は、逃げ回っている人がたくさんいた。
下田「いいか、シオン。俺達から手を離すな」
下田と宮野がシオンの手を握る。
シオン「分かった」
シオンは頷く。
下田「よし、行くぞ」
三人は走り出した。
シオン「ハア…ハア…」
下田「シオン、走れ、もうちょいだ‼」
シオン達は必死に逃げた。
宮野「ハア…ハア…」
下田「宮野さん、頑張れ後少しだ」
宮野「わ、わかった」
下田は2人を気遣いながら、走る。すると、上空からシオン達の目の前に何かが来た
ズドン‼
シオン「な、なに⁉」
砂煙が舞い、何なのかは最初は分からないが、徐々に姿が見える。
鳥のような白い仮面、胸に空いた穴がある化け物だった。
下田「くっ❗虚がもう来やがったか」
忌々しげに下田が言う。シオン(あれが…虚……)
シオンは以前、下田から聞いた事を思い出す。
虚とは、生きた人間や魂魄達を無差別に襲い、喰らう化け物だと。
下田「別の道に逃げるぞ」
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