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『2人は今の所、無事よ』
シオン『今の所?』
『さっき言ったが、ここは、貴様の魂の奥底にある世界だ。あっちはまだ、貴様と宮野に虚が襲いかかろうとしているところだ』
シオン『❗じゃ、早くここから出してよ‼』
『今のあなたが行ってなんになるの。犬死にするだけよ』
シオン『でも、宮野さんは大切な』
『分かっている。だから、貴様はここにいる』
シオン『え?』
『あなたは、大切な人を守りたいんでしょ。』
『ならば、引き抜け、その刀を』
シオンの目の前に地面に刺さった二振りの刀が現れる。
シオン『これは……?』
『それは、貴様に眠っていた力だ』
『それを引き抜ければ、あなたは力を手に入れる。そして、大切な人を救う事ができる』
シオン「❗……わかった。やってみる‼」
シオンは刀を掴み、刀を引き抜こうとする。
シオン「ふぅぅぅ……❗ハアアア‼」
刀はゆっくりと抜けていく。そして
シオン「ううう………キャッ⁉」
刀が抜けると同時にシオンは尻餅をつく。
シオン「イタタ…」
『よくやったな。シオンよ』
『頑張ったわね。シオン』
シオン「う、うん」
『我等を引き抜いたのだ。次は我等の名が聞こえると良いな』
『そうね』
シオン「君達、まさか……」
虚「グオオオ」
シオンと宮野の前に虚が口を開け、襲いかかる。
下田「シオンっ‼」
下田も叫ぶ。
シオンは目を開け、そして
ザンっ‼
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