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シオン「そんな事知らないよ‼」
シオンはそう吐き捨てると、虚の仮面を刀で貫いた。
シオン「ハアハア……やっと、……ハア…終わった…」
シオンは息切れしながら、そう呟く。シオンの体中は怪我を負っていた。
シオン「早く……龍平さん…とこに行か……ないと」
シオンはそう言って、龍平達の方へ向かおうとする。
ドン‼‼
シオン「な、何⁉」
ドン‼‼
シオンは後ろを振り向く。
ドン‼‼
そこには、先程の虚達より巨大な体で高い鼻が特徴の虚がいた。
俗に言う大虚(メノスグランデ)である。
シオン「あ、あんなのに勝てるわけないよ‼」
シオンは傷付き、疲労した体を引きずりながら、走る。
メノスは彼女を追ってくる。
シオン(な、なんなんの⁉あれ⁉早く逃げな)
『何故、逃げようとする?』
シオン「❗」
シオンは周りを見回す。そこには、黒龍と白龍がいた。
『臆したのか?』
『シオン、何故私達の名前を呼ばないの?』
シオン「僕、君達の名前なんか知らないよ❗」
『果たしてそうかな?』
シオン「だから知らな………❗……ううん、知ってる。君達の名前」
『『ならば、呼べ‼我等の名を‼』』
シオンはメノスの方を向き、刀を構え、言う。
シオン「宵闇の中の光、それは月。闇を払う光、それは太陽。二つの光よ、我が前に顕現し、我が敵を滅せ。『月詠』、『日輪』」
シオンの刀が変化する。
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