我等の名

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シオンの両手に、白と黒の篭手が着き、右手の刀は長く白い。鍔の部分には、龍の頭が付いている。左手は右手の刀は形は同じ。違うのは色が黒いとこだけである。 メノスは口の部分に赤い光を溜め始める。 日輪『シオン、私達にありったけの霊圧を込めて、力を放って‼』 シオン「え?どうやって?」 月詠『私達に集中しろ』 シオン「分かった。やってみる‼」 シオンは、刀に意識を集中する。すると、体から力が湧き上がってくる。 シオン「ハアアアア‼」 2つの斬魄刀はそれぞれ白と黒の光に輝きだす。 日・月『今だ‼』 シオン「いけえぇぇぇ‼」 シオンは刀を地面に擦りつけながら刀を振るう。斬撃から黒い焔と白い焔が現れ、混ざり、龍の姿になってメノスに向かう。 それと同時にメノスも口から虚閃(セロ)を放つ。 2つの力が衝突して、爆発と強い光が出る。 シオン「キャッ‼」 強い光で、シオンは目を塞ぐ。 しばらくして、光が収まると、シオンは目を開ける。 そこには、胸から上が消滅し、徐々に消えていくメノスがいた。 シオン「勝った………ヤッター‼……あれ?」 喜ぶのもつかの間、シオンはまるで糸でも切れたかのように倒れる。 シオン「あ、あれ?体に力が入らない。何で?」 どうやら、力を使い過ぎて、倒れたようだ。 虚「ゴオオオ‼」 シオン「❗」 目の前に虚が現れた。まだ生き残りがいたらしい。 シオン(嘘、まだ残ってたの⁉) 虚はドンドン近付いてくる。 シオン(クソっ動いて、早くしないと) 虚「ウマソウナ魂ダナ、小娘」 シオン(早く、動け❗動けよ❗) 虚「喰ワシテモラウゾ‼」 虚が口を開け、襲い掛かった。
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